【予習】2024-04-01⇒2024-04-05【相場材料とチャート】
この記事はで読むことができます。
前週の値動きと材料の確認はこちらの記事で。
前週は1990年以来の高値を付けたドル円の動向を受け、財務省・金融庁・日銀の3者会合が行われました。152円の防衛ラインを意識させたい政府日銀、アメリカの堅調なインフレ指標、そして年度末・年度初めのフロー……。次週も難しい展開になるのでしょうか。
それでは、年度初めとなる週の相場材料を確認しましょう。
Sunday 31日 日曜日 《欧州・英国が夏時間入り》
10:30 中国 製造業PMI 💡50を超えられるか
10:30 中国 非製造業PMI
Monday 1日 月曜日 《欧州・英国はイースターマンデーの祝日》
08:50 日本 日銀短観
09:30 台湾 製造業PMI
10:45 中国 財新製造業PMI
22:45 米国 PMI 💡前回は堅調でドル買い
23:00 米国 ISM製造業景気指数 💡前回は予想下振れでドル売り
Tuesday 2日 火曜日 《欧州・英国は4連休明け》
09:30 豪州 RBA議事録
21:00 ドイツ CPI(速報値)
23:00 米国 JOLTS求人件数
23:00 米国 製造業新規受注
23:00 米国 耐久財受注(確報値) 💡速報値は予想上振れでドル買い
25:00 米国 ウィリアムズNY連銀総裁 発言予定
26:30 米国 デイリー・サンフランシスコ連銀総裁 発言予定
Wednesday 3日 水曜日
10:45 中国 財新PMI
18:00 欧州 HICP(概算速報値)
21:15 米国 ADP雇用者数
22:45 米国 PMI(確報値)
23:00 米国 ISM非製造業景気指数 💡前回は予想下振れでドル売り
25:00 米国 グールズビー・シカゴ連銀総裁 発言予定
25:10 米国 パウエルFRB議長 発言予定 💡「ビジネス、政治、社会」というテーマの講演
Thursday 4日 木曜日
14:00 日本 日銀支店長会議 地域経済報告『さくらリポート』
15:30 スイス CPI
18:00 欧州 生産者物価指数
20:30 米国 チャレンジャー人員削減数
21:30 欧州 ECB議事録(3月6~7日開催分)
21:30 米国 新規失業保険申請件数
21:30 米国 貿易収支
25:00 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 発言予定
25:15 バーキン・リッチモンド連銀総裁 発言予定
Friday 5日 金曜日
09:30 豪州 貿易収支
13:30 インド 政策金利
14:00 日本 景気動向指数(速報値)
17:30 英国 建設業PMI
18:00 欧州 小売売上高
21:30 カナダ 雇用統計
21:30 米国 雇用統計 💡前回は1月分の数字が大幅に下方修正されるサプライズで乱高下
22:15 バーキン・リッチモンド連銀総裁 発言予定
来週以降の値動きを考えるうえでの注目ポイントを確認しましょう。
アメリカ
・3日水曜日のISM非製造業は注目指標のひとつ。また、同日にパウエル議長がスタンフォード大学で経済に関する講演をする予定でこちらも注目度は高め。この夜はボラティリティが期待できそうです。
・トレーダーにとっての目玉は5日金曜日に発表される3月分の雇用統計。流れをつかむために火曜日のJOLTS、水曜日のADP、木曜日の失業保険申請件数もあわせて確認しておきたいところです。
3月8日に発表された2月分の雇用統計は非農業部門雇用者数は堅調だったものの、失業率が悪化。
なにより1月分の非農業部門雇用者数が大幅に下方修正されるというサプライズがあって、ドル円は荒い値動きになりました。
前回の記事はこちら⇒【復習】2024-03-04⇒2024-03-09【相場材料とチャート】
・現在、CMEのFedWatchツールでは利下げ織り込みが後退しています。6月会合での利下げ織り込み率について、先週末の66.7%でしたが今週末は61.0%に低下しました。また、大統領選が行われる11月に至っては利上げを織り込んでいるようなちぐはぐな表になっており、市場が先行きを見極めかねている様子がうかがえます。なお、前週の金曜日は日本以外の主要な市場が祝日で休場だったため、金曜日に発表されたPCEデフレータとそれを受けたパウエル議長の発言はまだ消化されていません。
見慣れないと分かりづらいかもしれませんが、これは「いつの会合で(縦軸)、政策金利がどの水準になっているか(横軸)」について、市場がどの程度織り込んでいるか(何%の市場参加者がそう考えているか)を示す表です。
上がFOMCを通過した週末(3月23日土曜日)、下が本日(3月30日土曜日)。
日本
・3月27日水曜日に財務省・金融庁・日銀の3者会合が行われました。前回の為替介入を参考にするなら、次週はレートチェックが入ってもおかしくありません。前回の為替介入が行われたのは、2022年9月22日木曜日と同年10月21日金曜日・24日月曜日。これに先駆けた3者会合は2022年9月8日木曜日、レートチェックは同年9月14日水曜日に実施されています。3者会合からレートチェックまでは1週間以内だったということですね。もちろん、今回はもっと迅速に動く可能性もありますし、2023年のように実弾介入には踏み切らないかもしれません。2023年は5月末に3者会合を行いましたが、その後はレートチェック報道すらありませんでした。
ドル円の日足です。前週は欧米市場がイースター休暇前ということもあり、狭い値幅でのもみ合いとなりました。
一目均衡表では、日足の雲の上限に支えられて上昇に転じたのちに転換線が基準線を明確に抜き、遅行スパンもしっかりロウソク足の上に出ています。三役好転が継続中です。
利確でも損切りでも最後の瞬間までしっかり考えて、自分の脳力を諦めずに前進あるのみ。考える!欲張らない!できる!