【予習】2024-03-11⇒2024-03-15【相場材料とチャート】

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前週の値動きと材料の確認はこちらの記事で。

注目の相場材料

 アメリカは11日月曜日からサマータイムです。ニューヨーク市場のオープンは日本時間22時半、クローズは日本時間5時になります。欧州圏のサマータイムは3月31日からなので、ロンドン市場のオープンはまだ日本時間17時ですね。

それでは、来週以降の相場材料を確認しましょう

アメリカ

・注目度が特に高いのは12日火曜日のCPI(消費者物価指数)。今回からサマータイムなので21時半に発表されます。

14日木曜PPI(生産者物価指数)、小売売上高新規失業保険申請件数と、注目度高めの指標が複数控えています。

15日金曜日鉱工業生産指数ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が注目度高め。加えて、輸入物価指数やニューヨーク連銀製造業景気指数も発表されます。

・FRBメンバーは9日土曜日からブラックアウト期間(政策に関する発言を控える期間)に入っています。この期間中に相場を動かす可能性があるのがWSJのニック・ティミラオス記者(@NickTimiraos)です。現状、ブラックアウト期間中のFRBは彼を通じて市場にメッセージを送っているとみられています。(参照:FRBの意図を代弁する、WSJの記者ニック・ティミラオスとは?

・FOMCは19日火曜日と20日水曜日に行われます。決定内容の発表は20日水曜日の日本時間27時(=日本時間21日木曜日の午前3時)。パウエル議長の会見は発表の30分後です。

日本

・9日土曜日から12日火曜日にかけて、日銀の植田総裁BIS中銀総裁会議に出席されます。

BIS中銀総裁会議とは、文字どおり各国中央銀行の総裁が集まる会議です。

密室で行われ、何が話し合われたかは一切公開されません。

植田総裁は英語が堪能で、日本語で話す時よりもユーモアを発揮されている印象。

言語に適したキャラクターを使い分けている感じがします。

どんな会話が飛び交うのか……秘密と言われると余計に気になってしまいますね。

BIS中銀総裁会議について、もっと知りたい方は下記をご参照ください。

BISの中銀総裁会議は密室で何を決めている? – SWI swissinfo.ch

・月曜日に10-12月期のGDP二次速報値が出ます。

マイナス金利解除の判断に大きく影響するとみられる春闘は、13日水曜日が集中回答日15日金曜日に結果が公表されます。

かしこそうな
シカさん
かしこそうな シカさん

各労働組合は、より有利な回答を引き出すために業界内で連携を図るんだって。

他社の動向を探りながら交渉が進むから回答日が集中するんだ。

この日に絶対出るっていうわけじゃないから前後の数日は警戒したいね。

植田総裁の「春闘がひとつのポイントと考えている」という発言があっただけに今回は特に注意。

日銀金融政策決定会合は、翌週の18日月曜日と19日火曜日です。決定内容の発表は19日火曜日の正午前後。植田総裁の会見は火曜日の午後15時半から。

ユーロ圏

・12日火曜日にドイツのCPI確報値が発表されます。

・13日水曜日にユーロ圏の鉱工業生産が発表されます。

イギリス

・12日火曜日に雇用統計ILO失業率が発表されます。

・13日水曜日に鉱工業生産指数貿易収支が発表されます。

チャート確認 ①ドル円の日足

 ドル円の日足です。前回も確認したように、2月29日木曜日からの『日銀の高田委員の発言による下落⇒植田総裁が否定したことによる上昇⇒ISM製造業の下振れによる下落』で、昨年末から続くトレンドライン対してロールリバーサル(レジサポ転換)が発生していました。この流れを受けた今週、月曜日こそ材料待ちで揉み合ったものの火曜日以降は4日連続の陰線となりました、金曜日の雇用統計では一時146円50銭付近まで急落しています。さて、次なるサポートラインですが、まずは日足の雲の上限が迫っています。次に、2月1日の安値である145円90銭付近でも支えられる可能性があります。それから、145円の半ばには、昨年末の安値と今年の高値を結んだフィボナッチリトレースメントの半値戻しのライン200日移動平均線もあります。それを抜けるといよいよ145円の節目があり、仮にここも突破した場合は一目均衡表でも三役逆転が発生することになります。

かしこそうな
シカさん
かしこそうな シカさん

三役逆転とは、『転換線(ピンク)が基準線(グリーン)を上から下に抜く』『遅行スパン(オレンジ)がロウソク足の終値の下にある』『ロウソク足の実体が雲の下に出る』という3つの条件がそろって発生すること。

三役逆転は下落の勢いが強いというシグナルだね。

チャート確認 ②ドル円の週足

 週足も見ておきます。高値については、151.94⇒151.90⇒150.88と、切り下げています。安値については、127.21⇒129.64⇒140.24と切り上げています。近いところの高値や安値を結んでみますと、これから初夏あるいは8月頃まではこのような三角保ち合いの中で揉み合うという展開は、あり得そうなシナリオの1つかもしれません。EBCの利下げ開始時期は今のところ6月が有力視されているようです。また、CMEのFedWatchツールによりますと、FRBの利下げ開始時期についても有力視されているのはやはり6月。

一方で日銀はといえば、マイナス金利の解除は4月かそれ以降とみられていましたが、先週あたりからの観測記事では3月会合での解除という可能性も出てきています。しかし、マイナス金利を解除したからといって直ちに利上げ局面に入るかというと、植田総裁はじめ日銀関係者が繰り返し否定していますし、可能性の高いシナリオとはいえないでしょう。アメリカやEUが段階的に利下げをするとして、日本が早期に利上げしない以上、金利差はそうそう埋まるものではありません。ということは、「一気に円高に!」という展開にはなりにくい。もちろん追加の材料があれば別です。なお、アメリカの大統領選のスケジュールですが、7月中旬に共和党の全国大会(党の公認候補を決める大会)、8月中旬に民主党の全国大会が予定されています。その後、11月に一般有権者による投票、12月に選挙人による投票が行われ、来年の1月に大統領と副大統領が正式に決定するという流れですね。

がんばろう!

 日銀会合とFOMCが迫ってきて、報道合戦が始まっています。相場が急に変動した時には、焦らずに材料を確認したいですね。思い込みは危険。

 利確でも損切りでも最後の瞬間までしっかり考えて、自分の脳力を諦めずに前進あるのみ。考える!欲張らない!できる!