【予習】2024-03-04⇒2024-03-08【相場材料とチャート】

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前週の値動きと材料の確認はこちらの記事で。

注目の相場材料

3月は日本では年度末、欧米でも四半期末&半期末にあたりますね。

 まず、3月の大まかな流れを確認します。アメリカは11日月曜日からサマータイムに変わりますから、ニューヨーク市場のオープンが日本時間22時半になります。次週はまだ冬時間なので、23時半オープンですね。欧州圏のサマータイムは3月31日から。今年は30~31日が土日なので、3月の営業日はずっと冬時間ということになりますね。ロンドン市場のオープンは日本時間17時。サマータイムが始まると16時に変わります。

 さて、3月末はレパトリエーション(外国で運用している資産を自国に戻すこと)が、特に25日からの週に発生することが想定されます。外貨建て資産を日本円に換えるということは、円が買われるということ。円高要因ですね。一方で、3月末の仲値は強烈なドル買いが入りがち。今年度内の最終営業日は29日ですね。

それでは、次週の相場材料を確認しましょう

アメリカ:注目は月初の金曜日の定番、雇用統計ですね。それに先駆けて水曜日にADP雇用者数木曜日にJOLTS求人件数新規失業保険申請件数が出ます。それから、水曜日のISM非製造業景気指数も要注意。

日本:まずは火曜日の東京CPIでしょうか。それから、実質賃金の低下が懸念されていますから木曜日の毎月勤労統計は見ておきたい数字です。また、前週は高田委員や植田総裁の発言でレートが動いています。火曜日には植田総裁と鈴木財務相が国際シンポジウムに、木曜日には中川委員が金融経済懇談会にそれぞれ出席されるとのこと。急に円相場が動いたら慌てて飛び乗らずにニュースを確認したいですね。

ユーロ圏木曜日にECB理事会が予定されています。要人発言に注意。

カナダ水曜日に政策金利が発表されます。

オーストラリア水曜日に四半期GDPが発表されるほか、月曜日の住宅着工許可件数なんかも動きがあるかもしれません。

中国:中国全国人民代表大会(全人代)が火曜日に開幕します。木曜日には貿易統計。それから、土曜日にCPIが出ます。

チャート確認 ドル円

 ドル円の日足です。振り返ってみると、2月13日の米CPIで約3ヵ月ぶりに150円に乗って150円80銭台の年初来高値を付けましたが、それ以降は高値を更新できていません。昨年末から続く上昇トレンドラインに支えられ、かといって上に抜けるだけの材料もなく、高値圏で揉み合ってきました。トレンドラインを割ったのは29日木曜日で、日銀の高田委員が「2%物価目標の実現が見通せる状況になってきた」と発言されたことがきっかけの円買いによる下落でした。この発言については翌金曜日に植田総裁が「私の考えでは見通せる状況に至っていない」と否定したため全戻しになったのですが、その日の夜に米ISM製造業景気指数が市場予想を下振れたことで今度はドル売りによる下落が発生しています。この木曜日から金曜日にかけての下落⇒上昇⇒下落が、ちょうどトレンドラインに対してロールリバーサル(レジサポ転換)になっていますね。こうなってきますと、少なくとも週明けに勢いよく上昇するような展開は想定しづらいように思われます。一方で下値余地はありそう。ポイントとなる水準はいろいろあるでしょうが、個人的にはまず148円80銭付近で支えられるかを見たいところです。

がんばろう!

 2月が終わり、早くも1年の6分の1が過ぎました。年初に決めた目標の進捗はいかがでしょうか。まだまだここからです。

 利確でも損切りでも最後の瞬間までしっかり考えて、自分の脳力を諦めずに前進あるのみ。考える!欲張らない!できる!