【予習】2024-03-25⇒2024-03-29【相場材料とチャート】

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前週の値動きと材料の確認はこちらの記事で。

注目の相場材料

政策金利の発表ラッシュを終え、市場は各国の次の一手を読む手掛かりを探し始めています。経済指標はもちろんですが、要人発言にも十分な警戒が必要です。また、3月末は年度末と半期末と四半期末が一気にやってくるため、期末フローが大きな値動きを生みがち。イベントやニュースを見逃すと、想定外の損切りにつながるかもしれません。

それでは、今年度の締めとなる来週の相場材料を確認しましょう。

25日 月曜日

08:50 日銀1月会合における議事要旨の公表

23:00 米 2月 新築住宅販売戸数

23:25 マンBOE委員 発言予定

23:30 クックFRB理事 発言予定

26日 火曜日

21:30 米 2月 耐久財受注

23:00 米 3月 消費者信頼感指数

27日 水曜日

09:30 豪 2月 CPI(消費者信頼感指数)

10:00 日銀の田村委員 発言予定

28日 木曜日(グッドフライデー前日で米債券市場は短縮取引

07:00 ウォラーFRB理事 発言予定

08:50 日銀3月会合における『主な意見』公表

09:30 豪 2月 小売売上高

21:30 米 10-12月期 GDP 確報値

23:00 米 3月 ミシガン大消費者信頼感指数 確報値

29日 金曜日(グッドフライデーで欧米・香港・オセアニア市場は休場

08:30 日本 2月 雇用統計

08:30 東京 3月 CPI(消費者物価指数)

21:30 米 2月 PCEデフレータ

24:30 パウエルFRB議長 発言予定

各国の注目点

来週以降の値動きを考えるうえでの注目ポイントを確認しましょう。

アメリカ

・29日金曜日に2月分のPCE(個人消費支出)デフレータが発表されます。FRBが政策判断において重視している指標です。

かしこそうな
シカさん
かしこそうな シカさん

すでに発表されている2月分のCPI(消費者物価指数)は前年比プラス3.2%で、1月分のプラス3.1%から続伸。

今回のPCEデフレータの市場予想はプラス2.5%で、これはCPI同様に1月分の結果(プラス2.4%)を上回る数字です。

このため、発表前に警戒感から債券や株に売りが出る可能性があります。

また、実際に強い結果だった場合は年内の利下げ織り込みが3回から2回に後退する展開も考えられ、その場合は米ドル買いが強まるとみられます。

ただし、29日は祝日で欧米市場は休場です。

マーケットが薄い中で思わぬ乱高下が生じるリスクもあります。

・29日金曜日はパウエルFRB議長が討論会に参加予定。利下げ時期に関する発言があるか注目ですね。

・現在、CMEのFedWatchツールでは利下げ織り込みがやや前進しています。5月会合での利下げ織り込み率については、FOMCの前は5.8%だったのに対して本日時点では12.3%と上昇。6月会合での利下げ織り込み率についても、60.4%から66.7%に上昇しています。

見慣れないと分かりづらいかもしれませんが、これは「いつの会合で(縦軸)、政策金利がどの水準になっているか(横軸)」について、市場がどの程度織り込んでいるか(何%の市場参加者がそう考えているか)を示す表です。

上がFOMC前、下がFOMCを通過した週末(3月23日土曜日)のもの。

日本

・3月の日銀会合では長らく続いたマイナス金利が解除され、市場の反応も大きなものとなりました。28日木曜日に出る今回会合の『主な意見』も、注目度は相応に高いことが想定されます。

・日銀の次の一手、すなわち追加利上げの見通しについて注目が集まっているなかですので、日銀審議委員の発言は少しでも新しい情報があると市場が受け止めれば、(実際にそれが大きな情報ではなくても)材料視される可能性があります。日本の市場が反応しなくても、英訳のニュアンス次第で欧米市場が反応する場合があるので要注意。

・3月末は決算期のレパトリエーションが発生します。レパトリエーションとは、企業が国外に保有している資産(他国で挙げた利益など)を本国に還流すること。外貨を円に換えるので、大きな円買いが入るということですね。テクニカルが効きにくい場面が出てきます。

チャート確認 ドル円の日足

ドル円の日足です。19日火曜日の日銀会合で大陽線を形成し、2月の高値(150円88銭)を越えました。去年と一昨年の最高値である151円90銭に迫って跳ね返されたため金曜日こそ陰線で終わっているものの、高値と安値は切り上げています。木曜日までは8営業日連続の陽線という強い上昇でした。

一目均衡表で見ると、日足の雲の上限に支えられて上昇に転じています。転換線が基準線をわずかに抜き、遅行スパンもしっかりロウソク足の上に出ています。三役好転の形です。

チャート確認 ドル円の週足

ドル円の週足です。2022年から形成してきた三角保ち合いを今にも上抜けそうな位置に来ています。ただ、時期の議論はあれどアメリカは利下げに向かうなかで日本は一応の利上げを行ったわけですから、去年よりは為替介入を正当化しやすくなった点は考慮しておく必要がありそうです。実弾介入まではまだ猶予があるとしても、昨年の「スタンバイ」発言と同等かそれ以上の踏み込んだアクションがあってもおかしくはなさそう。あるいは期末フローが上昇のブレーキになれば、少なくとも今年度中は高値更新をせずに終えられるかもしれません。

円安に歯止めをかける策としては、レパトリエーションにかかる法人税を減らすことで自国通貨の需要を相対的に伸ばす「レパトリ減税」の議論なんかもありますね。

トレーダーとしては為替介入という刹那的でインパクトの強い手段に注目しがちですが、せっかく経済の動きに触れているのだから根本的な対策のほうにもみんなの意識が向くといいなと、個人的には思います。

がんばろう!

利確でも損切りでも最後の瞬間までしっかり考えて、自分の脳力を諦めずに前進あるのみ。考える!欲張らない!できる!