【予習】2024-04-08⇒2024-04-13【相場材料とチャート】
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この記事では、次週の相場材料を確認できます。今週の値動きと材料の確認はこちらの記事で。
今週は雇用統計やISM製造業・非製造業といった重要指標が多く発表されたほか、中東情勢の緊迫化も市場にインパクトを与えました。アメリカの利下げ織り込みが後退するなか、次週は注目の高い消費者物価指数(CPI)が発表されます。さらに、欧州やカナダの政策金利が発表され、FOMC議事録が公開され、各国の要人発言も多数予定され、米企業の決算もスタートし……。油断できない週となりそうです。
それでは、次週の相場材料を見てみましょう。
Monday 8日 月曜日
08:30 日本 毎月勤労統計 💡実質賃金に注目
Tuesday 9日 火曜日
08:00 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 発言予定(討論会) 💡前週「年内利下げ不要の可能性」発言でドル売り
14:00 日本 消費者態度指数
Wednesday 10日 水曜日 《日米首脳会談》
08:50 日本 国内企業物価
15:00 日本 植田日銀総裁 発言予定(信託大会)
11:00 ニュージーランド 政策金利 発表
21:30 米国 消費者物価指数(CPI)
21:45 米国 ボウマンFRB理事 発言予定(講演)
22:24 カナダ 政策金利発表
23:30 米国 原油在庫
25:45 米国 グールズビー・シカゴ連銀総裁 発言予定(討論会)
27:00 米国 FOMC(3月開催分)議事録 公表
Thursday 11日 木曜日
10:30 中国 消費者物価指数(CPI)・生産者物価指数(PPI) 💡PPIは下落幅の拡大が見込まれている
日本市場大引け後 ファーストリテイリング決算
21:15 欧州 ECB政策金利 発表・ラガルドECB 会見
21:30 米国 生産者物価指数(PPI)
21:45 米国 ウィリアムズNY連銀総裁 発言予定(講演)
25:00 コリンズ・ボストン連銀総裁 発言予定(講演)
26:00 米国 30年債入札
26:00 米国 ボスティック・アトランタ連銀総裁 発言予定(討論会)
Friday 12日 金曜日 《日本SQ日》《米企業決算発表が本格化》
12:00 中国 貿易統計
21:30 米国 輸入物価
23:00 米国 ミシガン大学消費者信頼感指数
27:30 米国 ボスティック・アトランタ連銀総裁 発言予定(住宅に関する討論会)
28:30 デイリー・サンフランシスコ連銀総裁 発言予定(フィンテックに関する討論会)
来週以降の値動きを考えるうえでの注目ポイントを確認しましょう。
アメリカ
・注目度が高いのは消費者物価指数(CPI)。前回は前年比プラス3.2%と伸びが加速しており、利下げ織り込みの後退につながりました。
・現在、CMEのFedWatchツールでは利下げ織り込みが後退しています。6月会合での利下げ織り込み率について、FOMC通過直後の週初は66.7%でしたが、今週末は50.8%まで低下しています。これまでは年内に3回の利下げが織り込まれていましたが、11月会合については金利据え置きが優勢となっており、12月会合についても金利据え置きと利下げの織り込み度がほとんど同率になってきています。つまり、年内に2回しか利下げできないかもしれないと考えている人が相当数いるということですね。
見慣れないと分かりづらいかもしれませんが、これは「いつの会合で(縦軸)、政策金利がどの水準になっているか(横軸)」について、市場がどの程度織り込んでいるか(何%の市場参加者がそう考えているか)を示す表です。
上がFOMCを通過した週末(3月23日土曜日)。
真ん中がイースター休暇明けのNY市場クローズ後で、NY休場中に発表されたPCEデフレータの結果を織り込んだもの(4月1日月曜日クローズ後)。
下が雇用統計を通過した本日(4月6日土曜日)。
日本
・8日に発表される毎月勤労統計では、実質賃金の減少幅が再拡大して23カ月連続のマイナスになると予想されています。なお、春闘での大幅な賃上げを受けて、第2四半期にはプラスに転じるとされています。
・10日は植田総裁の発言が予定されています。総裁は前週、朝日新聞のインタビューに応じて「夏から秋にかけて物価目標達成の確度が高まれば追加利上げを検討する」と発言しており、10日の発言内容にも注目が集まりそうです。ちなみに、4月9日は植田氏が日銀総裁に就任してからちょうど1年の節目。ここまでの成果を振り返る発言もあるかもしれません。
ドル円の日足です。今週の前半はISM製造業や製造業新規受注といったアメリカの経済指標が上振れて、水曜日までの日足は高値を切り上げています。しかし、水曜日の夜にISM非製造業が下振れたこととパウエルFRB議長のハト発言を受けて安値を切り下げると、木曜日~金曜日にかけては中東情勢の緊迫化もあって高値も安値も切り下げてきました。5日の金曜日は11営業日ぶりに151円を割り込んでいますが、2月の高値である150円80銭銭台では買い支えられました。雇用統計の非農業部門雇用者数が強い数字だったことで買戻しが入り、終値は151円60銭台。週足は、ほぼ同じ長さの上ヒゲと下ヒゲが付いた陽線となっています。今週の値動きと材料をしっかり復習したい方はこちらの記事へ。
一目均衡表では三役好転が継続中です。
利確でも損切りでも最後の瞬間までしっかり考えて、自分の脳力を諦めずに前進あるのみ。考える!欲張らない!できる!