Weekend Pip&Tip|2025年7月 Vol.3|米CPI上振れでドル円は一段上昇(7/14~19)

今週の為替相場をまるごと復習!

 

今週は、日ごとの相場まとめ「Daily Acorn – 日刊どんぐり」をお届けしてきました。

試運転中のシリーズですが、細かい相場材料はそちらをチェック📝

 
そしてこちらの記事では、1週間の相場をサクッと復習✨

その名も「Weekend’s Pip&Tip」です!(こちらもお試し版)

この記事はで読むことができます。

前週から高値・安値ともに切り上げ!|今週の相場材料とチャート

管理リス
管理リス

今週の高値149円20銭付近(前週比 +1円70銭)

今週の安値146円10銭台 (前週比 +1円90銭)

 

今週の値幅約3円(前週 -30銭)
 
週足はやや上ヒゲを付けたものの3週連続で陽線となりました

今週の相場を動かした材料は…|週間相場ダイジェスト

管理リス
管理リス

・大きな値動きにつながった材料

・今後の相場にも影響しそうな材料

をダイジェスト版でピックアップ!

 

より細かい材料や、詳しいデータは月~土のランチタイムにお届けしている「Daily Acorn – 日刊どんぐり」で!

14日(月)~18日(金)|週足:陽線

曜日ごとの相場材料

 14日(月)|日足:下ヒゲ陽線  

EU・メキシコに対する「30%関税警告」を受け、不安定な週明け

▸ 円買い方向に窓を開けてスタートしたが、米CPIを控え方向感なく推移

トランプ大統領「日本が急速に方針を変えつつある」

▸ 具体的内容は不明ながら、日米交渉で進展があったとの見方も

日銀、7月会合で物価見通し引上げの観測

 15日(火)|日足:陽線     

トランプ大統領「書簡をもって取引は終了」

▸ 一方的に通知した関税率が最終決定との見解を示した
▸ 市場の反応は薄く、いずれ撤回されるとの楽観論も

米CPIは伸び加速でドル買い

▸ 自動車価格の下落で、コア指数は5ヵ月連続で予想下振れ
▸ 一方、関税の影響を受けやすい耐久財(家具、家電、おもちゃ、衣料など)は大幅に上昇

 16日(水)|日足:下ヒゲ陰線  

米6月PPIは総合・コアともに予想を下回った

▸ ただし、FRBが重視する「PCEデフレータ」の算出に使うデータは一部強く、方向感は限定的

パウエルFRB議長が「近く解任」との報道で、ドル円は2円近く急落

▸ 直後にトランプ大統領が「解任」は否定するも、「解任について議論したこと」は認めた
▸ 株価は持ち直すも、ドルはやや上値が重くなった

 17日(木)|日足:上ヒゲ陽線  

米小売売上高・新規失業保険申請件数ともに強く、一時ドル買い

▸ただし149円では跳ね返され、「FRB議長解任観測報道」前の水準を超えきれない展開

 18日(金)|日足:下ヒゲ陽線  

日本の6月全国CPIは、総合・コアともに伸び鈍化も7ヵ月連続で3%台

▸ 政府定額補助でガソリン価格が下落したため、総合とコアは鈍化
▸ 一方、生鮮食品・エネルギーを除くコアコアは2024年1月以来の強い伸び
▸ 日銀の利上げ路線には後押し材料

あわてんぼうの
カエルさん
あわてんぼうの カエルさん

ベッセント財務長官が万博のイベントで来日したけど、目立ったニュースは無さそう?

かしこそうな
シカさん
かしこそうな シカさん

ベッセント氏は事前に、交渉進展に期待しないよう釘を刺していた。

 

首相官邸で石破首相と、万博会場で赤沢再生相と会ったけど、
その後、SNSに「拙速な合意より、内容を重視」と投稿

今回は特に進展なしとみて良さそうだね。

管理リス
管理リス

今週の相場をまとめると
【CPIでドル円は一段上昇も、トランプ砲で不安定に】
でした!

年内利下げ期待がさらに後退|定点観測!FF金利先物

 CMEのFedWatchツールによれば、今週、利下げ織り込みは後退しました。

 以下の画像は上から順に、2週間前1週間前、そして今週末(画像3枚目)のFedWatchです。

 年内の利下げ回数について、今年は米国の関税導入による景気後退懸念から一時は年3~4回が優勢でした。その後、強い雇用統計や、パウエルFRB議長が利下げ慎重姿勢を維持していることを受けて、年内2回が優勢に。次回の7月会合は依然、据え置き濃厚です。

この表は、「いつのFOMCで」「どの政策金利水準が」「どれくらいの確率で織り込まれているか」が分かるツール。
縦軸=会合のタイミング、横軸=金利水準を示します。

ECBは据え置き濃厚|来週の相場材料

かしこそうな
シカさん
かしこそうな シカさん

来週は日本の休場日もあり、重要な経済指標は少なめです。
加えて、欧米ではそろそろ本格的にバカンス入りする市場参加者も増えて、相場は流動性が低下しやすい時期に入ります。

一方日本では、本日おこなわれている参院選で与党の過半数割れが確実視されており、
週明けは薄商いの中で不安定な値動きとなる展開も想定されます。

週後半の注目イベントはECB理事会。
また、再来週の日銀会合を控え、東京都区部CPIが材料視される可能性も💡

来週の材料

21日(月)

▸ 日本休場

22日(火)

23:30|米|リッチモンド連銀製造業指数

23日(水)

10:30|日|内田副総裁 挨拶(14時頃に記者会見)

24日(木)

17:00|欧|ユーロ圏PMI(製造業・サービス業)

21:15|欧|ECB政策金利発表

21:30|米|新規失業保険申請件数

25日(金)

08:30|日|東京都区部CPI

21:30|米|耐久財受注