【復習】2024-06-24⇒2024-06-28【相場材料とチャート】
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今週の安値は、月曜日のロンドン時間に発生した急落で付けた158円70銭台。これは1ドル160円の大台が近づいていることで為替介入に対する警戒感が高まったために発生した『介入モドキ』でした。
一方、今週の高値は金曜日の仲値後、161円30銭付近です。
・ボウマンFRB理事、「年内の利下げは見込んでいない」とタカ発言。
・ドル円は160円の大台に。
・アメリカ大統領選の討論会(トランプ元大統領VSバイデン現大統領)は、トランプ氏が優勢との評価。
・神田財務官は7月末付けで退任。後任には三村国際局長が着任。
・PCEデフレータはほぼ市場予想どおりの数字。コア指数は3年ぶりの低い伸び率。
ついに160円かぁ。
水曜日、ロンドン時間に入ってからはほとんど押し目なく上がっていった感じだね。
この日はドル円だけじゃなく、ユーロドルやポンドドルといった通貨ペアでもドル買いが強かった。
前夜にFRB理事のボウマンさんが「年内の利下げは見込んでいない」とタカ発言をしたこともドル買い材料の1つとみられているよ。
ドル円 USD/JPY 今週は節目の160円を越えてきたドル円。今回は週足を確認しておきます。
2022年から続く上昇サポートラインをベースにフィボナッチ・チャネルを引いています。
流れを振り返ります。2023年もトライして突破できなかった2022年の高値ライン(152円手前)を超えたのは今年3月の日銀会合後でした。今年4月末~5月頭には160円を付けたところで日本の為替介入が実施されてドル円の急上昇はいったん抑えられましたが、ちょうど前述の152円手前のラインでロールリバーサル(レジサポ転換)が発生した格好になり、今週とうとう160円にしっかり乗ってきたという流れですね。6月の終値は160円80銭台となりました。
豪ドルドル AUD/USD もうひとつ、今週発表されたCPIが強かったオーストラリアの豪ドルも見ておきます。こちらは対ドルの週足です。
2021年から続くレジスタンスラインと、2022年後半からのサポートラインに挟まれた三角保ち合いが見て取れますね。
豪ドルは5月中旬から、このレジスタンスラインを上に抜きかけては押し返される展開が続いていきました。この間、下で支えているのは0.660ドルの水平ラインです。ここまで上ヒゲが続いていた6月の週足ですが、今週は上ヒゲが短めになってきました。ただ、金曜日は終盤にかけてドル買いが出たため実体は結局、三角保ち合いの中に納まった形に。
CMEのFedWatchツールで、利下げ織り込み度を確認します。
今月のFOMC直後と月末現在で比較すると、利下げ織り込みはやや後退しています。1つめの画像がFOMC翌日のFedWatch、2つめの画像がPCEデフレータを通過した週末(本日)のFedWatchです。
見慣れないと分かりづらいかもしれませんが、これは「いつのFOMC会合で(縦軸)、政策金利がどの水準になるか(横軸)」について、市場がどの程度織り込んでいるか(何%の市場参加者がそう考えているか)を示す表です。
6月も今日で終わり。今年の半分を消化したことになりますね。
次週の目玉イベントは、毎月第1金曜日の恒例、米雇用統計です。6月頭に発表された5月分の雇用統計では、非農業部門雇用者数(Nonfarm Payrolls:NFP)が市場予想の+18.2万人を大幅に上回る+27.2万人と、前々回(4月分)の+16.5万人から急伸しました。次週、5日金曜日に発表される6月分については予想値が+18.8万人となっており、伸びの鈍化が見込まれています。
そのほか、1日月曜日にはISM製造業景気指数、3日水曜日にはISM非製造業景気指数の発表も控えています。