【予習】2024-04-29⇒2024-05-03【相場材料とチャート】
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前週の値動きと材料の確認はこちらの記事で。
日銀会合を通過して、158円台で週を終えたドル円のチャート。来週は4月末、そして5月の始まりの週です。注目はFOMCと雇用統計ですね。FOMCがある1日水曜日はADP雇用統計やISM製造業も発表されるため、ボラティリティが高まる可能性があります。
来週の相場材料を確認しましょう。
Monday 29日 月曜日 《東京市場は昭和の日で休場》
21:00 ドイツ CPI
Tuesday 30日 火曜日
08:30 日本 雇用統計
10:30 オーストラリア 小売売上高
10:30 中国 製造業・非製造業・財新製造業PMI
17:00 ドイツ GDP速報値
18:00 欧州 GDP速報値
18:00 欧州 CPI
23:00 米国 消費者信頼感指数
Wednesday 1日 水曜日 《~3日まで、中国は労働節で休場》
07:45 ニュージーランド 雇用統計
21:15 米国 ADP民間部門雇用統計
23:00 米国 JOLTS求人件数
23:00 米国 ISM製造業景気指数
27:00 米国 FOMC 政策金利発表
27:30 米国 パウエルFRB議長 会見
Thursday 2日 木曜日
08:50 日本 日銀3月会合 議事録 💡マイナス金利が解除された時の議事録
15:30 スイス CPI
Friday 5日 金曜日 《東京市場は憲法記念日で休場》
米国 雇用統計
米国 ISM非製造業景気指数
来週以降の値動きを考えるうえでの注目ポイントを確認しましょう。
アメリカ
・注目指標は5日金曜日に発表される4月分の雇用統計。4月に発表された3月分の雇用統計は非常に強い数字が出て、利下げ織り込みが大きく後退しました。この数字については移民の増加が影響していると言われています。
・現在、CMEのFedWatchツールでは利下げ織り込みが後退しています。今のところ利下げ開始は9月が有力視されていますが、先週は45.1%だった利下げ織り込みが43.6%に低下し、据え置き予想と拮抗してきています。また、2回目の利下げ織り込みは来年1月から3月に後退しています。
見慣れないと分かりづらいかもしれませんが、これは「いつの会合で(縦軸)、政策金利がどの水準になっているか(横軸)」について、市場がどの程度織り込んでいるか(何%の市場参加者がそう考えているか)を示す表です。
上がFOMCを通過した週末(3月23日土曜日)、下が本日(3月30日土曜日)。
日本
・ドル円は今週、巨大なバリアオプションがあるとされていた155円をザラ場で突破したあと、アメリカの強い経済指標によるドル買いと日銀会合後の円売りによって158円まで急騰しています。植田総裁の「円安は基調的物価に大きな影響は与えていない」との発言が円安容認と受け止められていることと、イエレン米財務長官が為替介入に関して「介入は極めてまれで例外的であるべき」と言及したことにより、次週も円安基調となることが予想されます。
ドル円の日足です。金曜日の終値は158円30銭台ですから、昨年末の最安値である140円20銭台から見るとじつに18円も円安が進んだことになります。
上値の目途については、先週の記事で「ターゲットになり得る」と書いた158円をすでに付けてしまっています。FOMCや雇用統計を控えていることで多少調整が入るとしても、この勢いでは下がったところでは強く買われそう。その上は、いったん160円が意識されるかどうか。日本の通貨当局がどこまで円安を許容するかによるところも大きいでしょうが、金曜日の大陽線を素直に見るなら近いうちに165円近辺もあり得る数字です。
利確でも損切りでも最後の瞬間までしっかり考えて、自分の脳力を諦めずに前進あるのみ。考える!欲張らない!できる!