【予習】2024-04-22⇒2024-04-28【相場材料とチャート】
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前週の値動きと材料の確認はこちらの記事で。
前週は中東情勢に関するニュースで為替も株も乱高下しました。為替介入に対する警戒感は依然あるものの、アメリカの経済指標は強い結果が続いています。ドル全面高の様相を呈するなか、155円の防衛ラインを日本の通貨当局はいつまで守れるでしょうか。来週は日銀会合が控えています。また、再来週はFRB会合ですのでFRBメンバーは政策に関する発言を自粛するブラックアウト期間に入ります。
それでは、年度初めとなる週の相場材料を確認しましょう。
Saturday 20日 土曜日 《FRBメンバーがブラックアウト期間入り》
Monday 22日 月曜日 《欧州 EU外相理事会》
10:15 中国 ローンプライムレート 💡中国の事実上の政策金利
Tuesday 23日 火曜日
22:45 米国 製造業PMI
22:45 米国 非製造業PMI
Wednesday 24日 水曜日
10:30 オーストラリア 消費者物価指数(CPI)
Thursday 25日 木曜日 《日銀会合1日目》
21:30 米国 GDP速報値
Friday 26日 金曜日 《日銀会合1日目》
08:30 日本 東京消費者物価指数(CPI)
正午ごろ 日本 政策金利
15:30 日本 植田日銀総裁の記者会見
21:30 米国 個人所得・支出
21:30 米国 PCEデフレータ
23:00 米国 ミシガン大消費者信頼感指数
来週以降の値動きを考えるうえでの注目ポイントを確認しましょう。
アメリカ
・25日木曜日に発表される米GDPは、強い数字が出た前回結果(3.4%)から減速すると予想されています。
・現在、CMEのFedWatchツールでは利下げ織り込みが後退しています。7月会合での利下げ織り込み率について、先週末は44.5%でしたが今週末は35.6%に低下しました。また、パウエル議長のタカ発言の直後は利上げ織り込み欄(右端の「550-575」の列)まで表示されていました。
見慣れないと分かりづらいかもしれませんが、これは「いつの会合で(縦軸)、政策金利がどの水準になっているか(横軸)」について、市場がどの程度織り込んでいるか(何%の市場参加者がそう考えているか)を示す表です。
上が先週末(4月13日土曜日)、真ん中がパウエル議長の発言後(4月17日水曜日)、下が本日(4月20日土曜日)。
日本
・26日金曜日は日銀の政策発表。前回マイナス金利を解除したばかりですし、今回は据え置きで間違いないだろうというのがコンセンサス。とはいえ、円安と原油高による物価上昇リスクが懸念されるなかで次のステップとなる利上げに関するフォワードガイダンスを特に海外勢が期待しており、注目度はけして低くありません。また、植田総裁の会見で為替介入に関する質疑応答も出るかもしれません。
ドル円の日足です。歴史的円安で迎えた今週、フィボナッチ・リトレースメントの161.80%のラインは週明け早々に突破されています。金曜日に「イスラエルがイランに攻撃した」と報じられたことで一時的にリスクオフの円買いが発生しましたが、この下落がちょうど161.80%のラインである153円60銭付近で止まっていますね。一目均衡表では三役好転が継続中です。
日本の通貨当局としては155円の節目を意識させたいところ。しかし、フィボナッチを見ても、2023年末から引ける平行チャネルを見ても、158円は十分にターゲットになり得ます。
利確でも損切りでも最後の瞬間までしっかり考えて、自分の脳力を諦めずに前進あるのみ。考える!欲張らない!できる!