【復習】2024-11-04⇒2024-11-08【相場材料とチャート】

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ざっくり振り返る 今週の相場材料とチャート

今週の高値米大統領選明けの東京時間に付けた154円70銭台で、これは前週の高値と比べて80銭ほど上でした。

今週の安値米大統領選開票直前に付けた151円30銭付近で、これは前週の安値と比べて50銭ほど下でした。

 

今週の高値と安値を比べると、その差は約3円40銭でした。

しっかり振り返る 今週の相場の流れと材料

前週から高値切り上げ・安値切り下げとなったドル円相場を中心に、今週の相場材料を復習します。

4日(月) 日足:下ヒゲ陰線

トランプ氏の優勢が伝わっていた米大統領選の情勢について、賭けサイトでの勝率が急変。ドル円は売られ、株価は上値を抑えられた。

時間帯ごとの相場材料

 東京時間 TOKYO Session

・米大統領選の情勢について、賭けサイトでトランプ氏の勝率が急落。ドル円は前週の雇用統計の安値を割り込んで151円半ばまで下落。

5日(火) 日足:陰線

米大統領選の投票日を迎え、基本的には様子見ムード。前日に続いてドル売りの調整相場が続いた。ただしRBA会合の結果を受けてオセアニア通貨は買われた。

時間帯ごとの相場材料

 東京時間 TOKYO Session

豪中銀(RBA)会合では市場予想どおり政策金利が据え置かれた。声明文には相変わらず「いかなる選択肢も排除しない」との文言が含まれており、市場はタカ派と受け止め豪ドル買いで反応。

 ニューヨーク時間 NEW YORK Session

・米大統領選の投票が日本時間20時に開始された。出口調査からは情勢が拮抗していることが伺われ、警戒感から米ドルは売られた。

6日(水) 日足:大陽線

接戦になるともいわれた米大統領選だったが開票が始まると終始トランプ氏のリードが報じられ、ドル買いに。勝利がほぼ間違いないものになると材料出尽くし感からの利食いも入ったが、大きな波乱なく終了。

時間帯ごとの相場材料

 東京時間 TOKYO Session

・ニューヨーク時間の流れを受け、東京市場オープン直前にはドル売りが強まる場面も。

・米大統領選の投票が締め切られ開票が開始された。トランプ氏の優勢が伝わるとドル買い・円売りが強まった。

・東京市場がクローズするまでにはトランプ氏の勝利がほぼ確実なものとなり、利食いに押される時間も。

 ロンドン時間 LONDON Session

・激戦州のノースカロライナ州やジョージア州でトランプ氏の勝利確実が報じられたことを受け、トランプ氏がフロリダ州の共産党集会に登場。勝利宣言を行った。

・米ドルはやや利食いに押されたものの、円売りは止まらず。クロス円が上昇。

7日(木) 日足:陰線

BOEとFOMCを控え、東京時間のドル円は利食いに押された。BOEは市場予想どおり利下げを決定したが、声明や会見がタカ派とみなされポンド買いが優勢に。FOMCも市場予想どおりの利下げで、こちらは波乱なく通過。

時間帯ごとの相場材料

 ロンドン時間 LONDON Session

英中銀(BOE)は市場予想どおり政策金利を25bps引き下げた

・ベイリーBOE総裁が会見で「金利が非常に低い水準に戻ることは期待できない」と発言したことがポンド買いを誘った。

 ニューヨーク時間 NEW YORK Session

新規失業保険申請件数が増加し、景気悪化の懸念からドル売りを誘った。

連邦公開市場委員会(FOMC)は市場予想どおり政策金利を25bps引き下げた

8日(金) 日足:コマ足 陰線

4年に一度の大イベントを通過した市場では週末を前に調整の動きもみられた。今週大きく売られた円は、加藤財務相のけん制発言をきっかけにポジション調整もあって買い戻された。

時間帯ごとの相場材料

 東京時間 TOKYO Session

加藤財務相が「行き過ぎた為替の動きに対しては適切な対応をとる」と円安けん制発言

中国全人代が閉幕。隠れ債権の借り換えを目的とした6兆元規模の債務計画が発表されたが、市場の期待には応えられず。事前に期待感で買われていた香港・上海株やオセアニア通貨は売られた。

 ニューヨーク時間 NEW YORK Session

・ミシガン消費者信頼感指数が市場予想を上振れ。ただし、大きなイベントを通過したばかりの市場はすでに週末モードで反応は限定的。

今週の相場をまとめると

【値動きはあれど乱高下はなく、ありがた~い相場】

でした!

アメリカの政策金利 織り込み定点観測

 CMEのFedWatchツールで、利下げ織り込み度を確認します。

 先月下旬(下の画像1枚目)、今月初旬(画像2枚目)、そして今週末(画像3枚目)の FedWatch を比較します。今週おこなわれた11月会合では市場の織り込みどおり25bpsの利下げがおこなわれました。次回会合については現状ではまだ25bps利下げが優勢ですが、据え置きとみる勢力も3割を超えてきています。来週のCPIおよびPPI、月末のPCEデフレータ、そして11月雇用統計に注目が集まります。FRBの声明からは特に労働市場を気にしていることがうかがえるため、毎週木曜日発表される新規失業保険申請件数も引き続きボラティリティを生む材料となりそうですね。

見慣れないと分かりづらいかもしれませんが、これは「いつのFOMC会合で(縦軸)、政策金利がどの水準になるか(横軸)」について、市場がどの程度織り込んでいるか(何%の市場参加者がそう考えているか)を示す表です。