Weekend Pip&Tip|2025年7月 Vol.4|(7/21~25)

今週の為替相場をまるごと復習!
今週は、日ごとの相場まとめ「Daily Acorn – 日刊どんぐり」をお届けしてきました。
試運転中のシリーズですが、細かい相場材料はそちらをチェック📝
そしてこちらの記事では、1週間の相場をサクッと復習✨
その名も「Weekend Pip&Tip」です!(こちらもお試し版)
この記事はで読むことができます。


今週の高値:148円70銭付近(前週比 -50銭)
今週の安値:145円80銭台 (前週比 -1円●銭)
今週の値幅:約2円80銭(前週 -20円)
参院選後は円安が予想されていましたが、水曜まで3日連続で日足は陰線。
週足は高値・安値ともに切り下げて4週連続ぶりに陰線となりましたが、下ヒゲ長めです。

・大きな値動きにつながった材料
・今後の相場にも影響しそうな材料
をダイジェスト版でピックアップ!
より細かい材料や、詳しいデータは月~土のランチタイムにお届けしている「Daily Acorn – 日刊どんぐり」で!
21日(月)|日足:下ヒゲ陽線
■ 参院選結果を受け、円は「事実で買い」が先行
▸ 参院選の与党過半数割れは織り込み済みで、前週末までに円売りが進行
▸ 「予想より与党が踏ん張った」との評価から、まずは「事実で買い」の反応
■ 共和党議員、パウエルFRB議長の刑事告訴を要請
▸ 議員は「FRB本部改修費用を巡るパウエル氏の説明は偽証罪にあたる」と主張
▸ パウエル氏は費用の上方修正(19億ドル→25億ドル)について「軽微」と表現していた
▸ 議員は「軽微とは言えない」として、司法省に対して刑事捜査と訴追の検討を要請
▸ 報道後、ドル円は147.08円まで下落
■ ベッセント米財務長官、FRBを批判
▸「関税措置によるインフレ懸念をFRBが煽った」「インフレ数値が低ければ利下げをすべき」と批判
▸ FRB本部の改修費用にも言及し、「徹底的な内部調査を行うべき」と発言
22日(火)|日足:陽線
■ 休場明けの東京市場では、前日に下落したドル円が反発
▸
■ 日経平均株価は東京オープンとともに急騰するも反落
▸ 一部では与党惨敗も予想された参院選について「無難にこなした」との安心感から買い先行
▸ 一時4万200円台後半を付けたが、4万円台では利食いに押された
■ 欧米市場ではドル円反落
▸ 米債利回りの低下しドル売りに傾いた
▸ さらに、一部で日銀の早期利上げ観測報道があり円買い材料に
23日(水)|日足:上ヒゲ陰線
■ 日米の関税合意が報じられ、円買い→円売り
▸ 15%関税が好感されて円買いに
▸ 一方、5,500億ドルの米国投資がドル買い・円売り材料に
■ 石破首相「辞任報道」→「本人否定」で、円売り→円買い
▸ 財政拡張派の台頭が懸念されて円売り
▸ 石破氏が「報道の事実全くない」と関税否定で全戻し
24日(木)|日足:下ヒゲ陽線
■ 新規失業保険申請件数はまたも下振れも……
継続受給者数は高止まり(詳細を表示)
▸申請件数:21.7万件(予想 22.7万件、前回 22.1万件)
▸継続受給者数:195.5万人(予想 196.0万人、前回 196.6→195.1万人に下方修正)
▸申請件数4週平均は22.95万件と、約2ヵ月ぶりに23万件割れ
▸ 堅調さが意識され、債券売り・ドル買いに
■ 米7月PMI速報値は……
製造業の下振れで初動はドル売り反応(詳細を表示)
▸製造業PMI:49.5(前回 52.7、前回 52.9)
▸サービス業PMI:55.2(予想 53.0、前回 52.9)
▸ ドル円は失業保険申請件数発表での上昇分を打ち消す下落をみせるも、再びドル買いに
■ トランプ大統領、パウエル議長解任は「必要ない」
▸ FRB本部の改修現場を視察に、改修費用について議長に問いただした
▸ 「解任は必要とは思わない」と話したが、再度利下げを要求
▸ 議長解任の観測が後退、ドル買い材料に
25日(金)|日足:上ヒゲ陽線
■ 日銀「利上げ観測」→「見送り観測」で、円買い→円売り
▸ 東京時間に「日米合意で年内利上げ可能に」と伝わったが、欧州時間には「7月は利上げ見送り」との記事が出た
▸ ドル円は週の始値を超えられず、イベントの多い来週に向けてポジション調整ムードに

円相場は完全にヘッドラインに振り回された一週間だったね……。

「行って来い」に次ぐ「行って来い」で、ボラティリティは大きかったね。
一方で、イベント前でトレンドの出にくい地合いでもあり、週の始値(147.97)と終値(147.66)の乖離はわずか30銭。
損切りで悔しい思いをした人も多そう。

今週の相場をまとめると
【参院選→首相進退で円相場が乱高下】
でした!
CMEのFedWatchツールによれば、今週、利下げ織り込みはやや前進しました。
以下の画像は上から順に、2週間前、1週間前、そして今週末(画像3枚目)のFedWatchです。
年内の利下げ回数について、今年は米国の関税導入による景気後退懸念から一時は年3~4回が優勢でした。その後、強い雇用統計や、パウエルFRB議長が利下げ慎重姿勢を維持していることを受けて、年内2回が優勢に。次回の7月会合は依然、据え置き濃厚です。

この表は、「いつのFOMCで」「どの政策金利水準が」「どれくらいの確率で織り込まれているか」が分かるツール。
縦軸=会合のタイミング、横軸=金利水準を示します。





来週の前半はイベント前&バカンスシーズンで新規のポジション構築が減る反面、月末~月初に向けたポジション整理の波は大きくなる可能性も。
また、自民党の議員懇談会や臨時国会の前後は、石破首相の進退をめぐるヘッドラインにも注意。
週後半は、FOMC→日銀会合→PCEデフレータ→米雇用統計と、非常に重要なイベントが畳みかけてきます。
油断せず、「プラスマイナスゼロなら大成功」くらいの気持ちで慎重に臨みたいところ。
いっそノートレードで夏休みにするという選択もアリかも?
お金の余裕は、気持ちの余裕から。
自由こそ、個人トレーダーの特権ですね。
28日(月)
15:30|日|自民党両院議員懇談会
29日(火)
23:00|米|カンファレンスボード消費者信頼感指数
30日(水)
18:00|欧|ユーロ圏GDP(速報)
21:15|米|ADP雇用者数
21:30|米|実質GDP
27:00|米|FOMC 政策金利
27:30|米|パウエルFRB議長 会見
31日(木)
正午頃|日|日銀会合 政策金利
15:30|日|植田日銀総裁 会見
21:30|米|PCEデフレータ
21:30|米|新規失業保険申請件数
8月1日(金)
10:00|日|臨時国会
21:30|米|雇用統計