【復習】2024-09-23⇒2024-09-27【相場材料とチャート】
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今週の高値は自民党総裁選で決選投票の結果が発表される前の146円50銭付近で、これは前週の高値と比べて2円ほど上でした。
今週の安値は金曜日のNYクローズ前に付けた142円ちょうど付近で、これは前週の安値と比べて2円40銭ほど上でした。
今週の高値と安値を比べると、その差は約4円50銭でした。
日々の相場の流れを振り返り、今週の相場材料を復習します。
ロンドン時間 LONDON Sesssion
・ユーロ圏総合PMIは48.9と、基準となる50を下回りユーロ売りが強まった。
ニューヨーク時間 NEW YORK Session
・米総合PMIは54.4と8月の結果は下回ったものの、同日に発表されたユーロ圏PMIと比較して米国経済が堅調であることが示された。ユーロドルは再び売りが強まった。
・ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁はFRBの大幅利下げを支持し、「年内はあと2回の25bps利下げを見込む」と発言。
・アトランタ連銀のボスティック総裁はFRBの大幅利下げを支持し、「今回の利下げ幅は将来の利下げペースを確定させるものではない。名目中立金利は3~3.25%前後を見込んでいる」と発言。
・シカゴ連銀のグールズビー総裁は「労働市場の悪化は、たいてい急激に起こるものだ。FRBは労働市場の軟化に予防策を講じるべき。この先1年で、さらに多くの利下げを見込む」と発言。
東京時間 TOKYO Session
・日銀の植田総裁が「政策判断に時間的余裕がある」と発言し、円が売られた。
・オーストラリア中銀(RBA)は市場予想どおり政策金利を据え置き。声明のなかで「金利は当面、据え置く」といった文言がタカ派と受け止められ、豪ドル買いが強まる。
・ブロックRBA総裁が会見のなかで「利上げは検討もしていない」と発言したことで、豪ドルは一転して売り込まれた。
・中国人民銀行の潘総裁らが会見を開き、新たな景気支援策を発表。主要な政策金利の引き下げや住宅購入に対するインセンティブの拡大など、複数の緩和策を打ち出した。
ニューヨーク時間 NEW YORK Session
・米消費者信頼感が下振れ、米ドルが売られた。
東京時間 TOKYO Session
・中国人民銀行が1年物のMLF金利を引き下げ。前日に発表された一連の景気支援策と共に好感され、中国・香港株が続伸。
東京時間 TOKYO Session
・中国共産党が中央政治局会議で「強力な利下げを実施する」と発表。ここ数日のリスクオンムードに拍車がかかり、中国・香港株が続伸するとともにオセアニア通貨が強く買われた。
ロンドン市場 LONDON Session
・停戦交渉が期待されたイスラエルとヒズボラが、双方とも攻撃を再開。地政学リスクが意識されて一時円買いが強まった。
ニューヨーク時間 NEW YORK Session
・米失業保険申請件数が下振れて、雇用の堅調さを示した。
・米GDPは増加。過去分にも情報修正が入った。
・米国経済のソフトランディング期待の高まりがドル買いを誘った。
・翌日の自民党総裁選の情勢に関して、麻生氏が高市候補の支持に回ったとの観測記事が出る。日銀の利上げに否定的な意見を表明している高市候補が優勢になったと見方が強まり、日経先物が上昇。
東京時間 TOKYO Session
・自民党総裁選は、ハト派の金融政策を掲げる高市候補が第1回投票をトップで通過し決選投票へ進んだ。日経平均株価は3万9700円台の高値で東京市場クローズを迎えた。ドル円は146円半ばまで上昇し、今週の最高値を付けた。
ロンドン時間 LONDON Session
・自民党総裁選の決選投票では石破候補が逆転。日経平均先物は一気に2000円安に。ドル円は一時143円を割れた。夜に米国の注目指標が控えていることもあり、戻りは限定的。
ニューヨーク時間 NEW YORK Session
・FRBが重視するPCEデフレータは、おおむね市場予想どおりでインフレの落ち着きを裏付けた。コアデフレータが若干下振れている。
今週の相場をまとめると
【ハト派金融政策期待が剥落して大逆流】
でした!
いやぁ、すごかったね。
僕は当然、刈り取られた側だけど。
だって、あれは「決まったな」って思うじゃん!
まあ、いろいろあったんだろうね。
石破新総裁には、決まったからにはぜひ頑張っていただきたいところ。
日経平均については東京市場がクローズしたあとだったから、まだよかった?
でも、先物が暴落してるよね。
月曜日が怖すぎるよ!
為替はすでにポジション切らされたけど、来週はさすがに少しは反発するよね?
大きく動く時ほど、落ち着いて考えよう。
株については、短期のトレードなら別だけど、積立投資のような長期目線での運用ならあらかじめ決めていた計画のとおりに淡々とやっていくだけじゃないかな。
先が読めないからこその積立投資だからね。
為替については、来週は月末・月初で雇用統計もあるし、ゆったりと材料を待てるだけの気持ちの余裕が必要かもしれない。
週末はしっかりリフレッシュしようね。
漫画でも読みなよ。
えぇ~……う~ん……。
あ、じゃあ、相場の話じゃないんだけど、中国人民銀行の総裁さんのお名前はなんて読むの?
サンズイに「番号」の番と書いて、潘(ハン)総裁だね。
日本では中国人の名前を「習近平(シュウ・キンペイ)」といった感じで日本語の音読みで呼ぶことが多いよ。
このルールでいくと、人民銀行の総裁は潘功勝(ハン・コウショウ)さんだ。
中国でも日本人の名前は中国読みしているよ。
ちなみに、韓国と日本の間では相互に現地読みをすることが多い。
元国連事務総長に潘基文(パン・ギムン)さんという人がいるけど、彼は韓国の人だから日本でもパンと呼ぶ。
へぇ~。そうなんだぁ~。
(あぁ、週明けの値動きが気になる……。)
CMEのFedWatchツールで、利下げ織り込み度を確認します。
9月のFOMC前(下の画像1枚目)と今週末(画像3枚目)のFedWatchを比較すると、年内の利下げ織り込みは前進しています。今回のFOMCでは年内にあと50bpsの利下げが示唆されましたが、市場は11月と12月の会合のうち少なくとも片方では50bpsの利下げがなされ合計で75bpsの利下げとなることを織り込んでいます。今週はPCEデフレータを通過し、先週末よりもさらに大幅利下げ期待が高まったことが分かります。
見慣れないと分かりづらいかもしれませんが、これは「いつのFOMC会合で(縦軸)、政策金利がどの水準になるか(横軸)」について、市場がどの程度織り込んでいるか(何%の市場参加者がそう考えているか)を示す表です。
来週の注目指標は4日金曜日に発表される9月分の米雇用統計です。FRBは労働市場の軟化に対する懸念から、9月のFOMCで50bpsの大幅利下げを実施しました。今後の利下げはデータ次第としています。前回、8月分の雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想を大きく下回っています。
ほかにも1日火曜日にはISM製造業とJOLTS求人件数、2日水曜日にはADP民間部門雇用者数、3日木曜日にはISM非製造と、月初恒例の重要指標ラッシュが待っています。
しかし、まずは今週の大相場の余波に要注意です。