【復習】2024-06-03⇒2024-06-07【相場材料とチャート】

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ざっくり振り返る 今週の相場材料

今週の高値は月曜日の仲値後に上昇して付けた157円40銭台。安値は日銀関連の報道を受けて円買いが発生した火曜日の154円50銭台でした。

日足で確認 ドル円&ユーロドル

ドル円 USD/JPY まずはドル円です。週足で見ると、今週は13週移動平均線で跳ね返されて長い下ヒゲ付の陰線となっています。下の画像は日足です。

 介入前後の高値と安値を結んだフィボナッチリトレースメントで見ると、今週は大体61.8%と38.2%のラインの間で動いた形になっています。

 週前半、ドル円は下落。ドル売り要因としては、前週金曜日に発表されたPCEデフレータの結果が意識されたことが挙げられそう。おおむね市場予想どおりの数字だったことでインフレ懸念が後退しています。一方の円買い要因ですが、火曜日に一部の報道機関が「日銀は、早ければ今月の会合で国債買い入れ減額を検討する」と伝えており、ドル円だけでなくクロス円も売られました。

 週後半、雇用統計に向けてドルは神経質な動き。雇用統計は市場予想を上振れてドルが買われています

ユーロドル EUR/USD 続いて、今週はECBの利下げというイベントがあったユーロ。利下げ自体は織り込み済みでした。ただしインフレ見通しが上方修正されており、市場はタカ派と受け止め。利下げ発表当日の日足は陽線となりましたが、節目の1.09ドル付近ではしっかり止まっており、大きな波乱なく通過したと言ってよさそう。

 金曜日はアメリカの雇用統計が上振れたことでドル買い。1.08ちょうど付近で買い支えられています。

アメリカの政策金利 織り込み定点観測

 CMEのFedWatchツールで、利下げ織り込み度を確認します。

 一番上の画像が前回5月のFOMCの翌日のFedWatchです。ここでは「9月会合は据え置き」と見る人の割合が「9月会合で利下げ」派とほぼ拮抗していました。真ん中の画像は5月上旬に発表された雇用統計やPPIを消化した5月15日時点のFedWatchで、ここでは「9月会合で利下げ」派が「9月会合は据え置き」派を上回っています。そして、一番下の画像が現在のFedWatchですが、ここでは「9月会合は据え置き」派が「9月会合で利下げ」派を上回っています。

見慣れないと分かりづらいかもしれませんが、これは「いつの会合で(縦軸)、政策金利がどの水準になっているか(横軸)」について、市場がどの程度織り込んでいるか(何%の市場参加者がそう考えているか)を示す表です。

上がFOMC前の週末(4月27日土曜日)、真ん中がFOMC明け(5月2日木曜日)、下が雇用統計を通過した本日(5月4日土曜日)。

次週に向けて

 次週は11~12日がFOMC、13~14日が日銀会合です。週前半は観測報道による値動きにも要警戒。