トランプ大統領がクックFRB理事を「即時解任する」と発言し、急速にリスクオフが進行。ドル円は一時147円割れ。しかし、クック理事がこれを否定したため全戻しの展開に。欧米市場では再びドルが売られて、日足は陰線で引け。

時間帯ごとの相場材料

　東京時間　TOKYO Session

■ トランプ大統領がクックFRB理事を「即時解任」発言、再び急速なドル売りに

▸ ゴールド買い・株売り・暗号資産売りと、リスクオフ＋ドル売りの展開
▸ クック理事は先週、住宅ローン不正疑惑をめぐってトランプ大統領から辞任を要求されていた（詳しくは → 8/21の記事）
▸ ただし、現状「即時」解任は法的に難しく、正式発表はこれからとの見方
▸ クック氏が裁判所に不服申し立てを行う可能性も指摘される

■ ドル円は147円台後半から一時147円割れまで急落

▸ 仲値後は反発

■ 日経平均株価は188円安で寄り付き、続落

▸ 4万2619円で寄り付き後、クック理事解任報道を受け、米株先物とともに下落
▸ 一時4万2100円台まで下値を広げた

■ クックFRB理事、解任・辞任を否定

▸ 「解任の正当な理由はなく、辞任もしない」「トランプ氏に解任権限はない」と発言
▸ ドル円は朝の下落を打ち消し、147.90付近へ上昇するも前日高値（147.94）に届かず

　ロンドン時間　LONDON Session

■ 再びドル売りに傾くも、ドル円は方向感出ず

▸ 他の主要通貨（ユーロなど）に対しては円も売られ気味で、ドル円はレンジ抜けならず

　ニューヨーク時間　NEW YORK Session

■ 明日のエヌビディア決算に対する期待が先行し、米株は上昇

▸ S&P500が再び史上最高値に迫るなど、主要3指数はそろって上昇した

ドル円はここまでやや買い優勢ながら勢いはなく、材料が出るまではレンジ内の動きが想定される。今日はNYクローズ後にエヌビディア決算が控えている。

時間帯ごとの相場材料

　東京時間・前半　TOKYO Morning Session

■ ドル円はレンジ内で、買い戻し優勢

▸ エヌビディア決算やPCEを控えてやや動意薄ながら、147.40付近→147.60付近へ上昇

■ 日経平均株価は82円高で始まるも、その後は続落

▸ 前々日・前日は2日連続で陰線
▸ イベント前で利確売りに押されやすい可能性

■ 豪CPIが上振れて豪ドル買い、豪ドル円は一時96円台回復

豪7月消費者物価指数（クリックで詳細を表示）

▸CPI総合：2.8%（予想 2.3%、前回 1.9%）
▸トリム平均：2.7%（予想 2.3%、前回 2.1%）