Weekend Pip&Tip|2025年8月 Vol.2|(8/4~8/8)

今週の為替相場をまるごと復習!
今週も、日ごとの相場まとめ「Daily Acorn – 日刊どんぐり」をお届けしてきました。
試運転中のシリーズですが、細かい相場材料はそちらをチェック📝
そしてこちらの記事では、1週間の相場をサクッと復習✨
その名も「Weekend Pip&Tip」です!(こちらもお試し版)
この記事はで読むことができます。


今週の高値:148円10銭付近(前週比 -3円80銭)
今週の安値:146円60銭台(前週比 -70銭)
今週の値幅:約1円50銭(前週 -2円10銭)
前週はFOMCや日銀を通過して上がっていったドル円でしたが、8月1日(金)の雇用統計で「まさかの大幅下方修正」が発表され、週足は長~い上ヒゲを付けた陰線に(前週のまとめはこちら)。
今週もさまざまな材料が出たものの、結局は「雇用統計後の安値圏での揉み合い」に終始。
週足は高値・安値ともに切り下げましたが、上ヒゲより下ヒゲのほうが長い陽線で着地しています。

・大きな値動きにつながった材料
・今後の相場にも影響しそうな材料
をダイジェスト版でピックアップ!
より細かい材料や、詳しいデータは月~土のランチタイムにお届けしている「Daily Acorn – 日刊どんぐり」で!
4日(月)|日足:陽線
■ 「雇用統計ショック」後の週明け、為替は反発からスタート
▸ 前週金曜はまさかの「桁違い」な下方修正で3円以上急落
▸ 週明けは朝方に147円割れを試すも不発、その後は円売り主導で147円後半まで戻す
■ 日経平均株価は一時4万円割れも、引けにかけ回復
5日(火)|日足 :下ヒゲ陽線
■米7月ISM非製造業景気指数、予想下振れ
価格上昇 + 雇用悪化、関税の影響じわり(詳細を表示)
▸景況指数:50.1(予想 51.5、前回 50.8)
▸仕入れ価格:69.9(予想 66.5、前回 67.5)
▸雇用:46.4(予想 なし、前回 47.2)
6日(水)|日足:コマ足 陰線
■ 河野議員「円高誘導のため利上げが必要」
▸ 市場はやや円買いで反応
■ クックFRB理事、カシュカリ総裁のハト発言でドルりに
▸ クック理事(投票権あり)「雇用統計の下方修正は米経済の転換点に多い」
▸ カシュカリ総裁(投票権なし)「今年2回の利下げは理にかなっている」
■ 日米関税めぐり米側が正式文書発表も、日本の認識と食い違い
ホワイトハウス発表内容「従来関税 + 上乗せ15%」(詳細を表示)
▸日本側のこれまでの説明「従来関税が15%未満のものが一律15%に、元々15%以上のものは現状維持」
▸ ドル円はNYクローズ間際で流動性が低いなか147.60台まで急騰
7日(木)|日足:コマ足 陰線
■ 日本時間13:01、米国の対日関税が「従来関税 + 上乗せ15%」で発動
▸ 日本政府関係者は「合意内容は従来関税と合わせて15%で間違いない」との認識
▸ 「米国側の単純なミスでは」との声も
■ 英中銀会合は「タカ派な利下げ」でポンド買いに
▸ 据え置き派が多く票が割れたため、史上初の再投票を実施
▸ インフレ見通しも上方修正され、「年内の追加利下げは困難」との観測も
■ クグラーFRB理事の後任にスティーブン・ミランCEA委員長
▸ ミラン氏はドル高是正の多国間合意「マールアラーゴ合意」提唱者
▸ 発表を受け、ドルが売られ、暗号資産とゴールドが上昇
▸ ただし、クグラー理事の任期を引き継ぐため、26年1月末までの「臨時代行」理事
8日(金)|日足:下ヒゲ陽線
■ 米国が日米関税の手続きミスを認め修正・払い戻しへ
▸ 赤沢大臣・米当局者双方が、従来の日本側説明と一致した内容を発表

先週末は「ブラックマンデー再び!?」みたいな雰囲気だったけど、株価はしっかり上昇。為替はレンジ内で静かな展開だったなぁ。

米国の対日関税の件はSNSもざわついたけど、
米国側が案外すんなり修正を発表したことで影響は限定的だったね。

今週の相場をまとめると
【激動から一転、静かな夏休み相場】
でした!
CMEのFedWatchツールによれば、今週、利下げ織り込みはいっそう前進しました。
以下の画像は上から順に、2週間前、1週間前、そして今週末(画像3枚目)のFedWatchです。
8月1日の雇用統計は予想下振れに加え過去分も大幅下方修正。先週は結果を消化しきれずクローズしましたが、今週は9月会合での利下げ織り込みが90%近くまで上昇、年内3回利下げが再び優勢に。

この表は、「いつのFOMCで」「どの政策金利水準が」「どれくらいの確率で織り込まれているか」が分かるツール。
縦軸=会合のタイミング、横軸=金利水準を示します。




来週の注目材料はなんといっても「米CPI」。
それから、先週のショッキングな雇用統計を受けて、市場の米経済に対する見方にも変化が出てきているため、「消費者信頼感指数」も予想が困難=ブレが大きくなりやすく値動きにつながるかもしれませんね。
ただ、バカンスシーズンのため、今週のように「全体としてはレンジを抜けきれず……」という展開も十分考えられます。
資金管理には余裕をもって。
11日(月)
▸ 日本休場
12日(火)
13:30|豪|豪中銀(RBA)政策金利発表
14:30|豪|ブロックRBA総裁の会見
15:00|英|失業率 + 失業保険申請件数
21:30|米|CPI(消費者物価指数)
23:00|米|バーキン総裁(リッチモンド連銀)発言
13日(水)
26:00|米|グールズビー総裁(シカゴ連銀)発言💡FRB投票権あり
26:30|米|ボスティック総裁(アトランタ連銀)発言
14日(木)
10:30|豪|雇用統計
15:00|英|第2四半期GDP 速報値
21:30|米|PPI(生産者物価指数)
27:00|米|バーキン総裁(リッチモンド連銀)発言
15日(金)
08:50|日|実質GDP
21:30|米|小売売上高
21:30|米|ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:00|米|ミシガン大消費者信頼感指数