Weekly|2025年9月 Vol.1|雇用統計(9/1~9/5)

今週の為替相場をまるごと復習!
今週も、日ごとの相場まとめ「Daily」をお届けしてきました。
試運転中のシリーズですが、細かい相場材料はそちらをチェック📝
そしてこちらの記事では、1週間の相場をサクッと復習✨
その名も「Weekly」です!(こちらもお試し版)
この記事はで読むことができます。


今週の高値:149円10銭台(前週比 -+90銭)
今週の安値:146円80銭付近(前週比 +10銭)
今週の値幅:2円40銭(前週 +90銭)

・大きな値動きにつながった材料
・今後の相場にも影響しそうな材料
をダイジェスト版でピックアップ!
より細かい材料や、詳しいデータは月~土のランチタイムにお届けしている「Daily Acorn – 日刊どんぐり」で!
1日(月)|日足:陽線
■ 各国製造業PMIまとめ
豪・日・中(クリックで詳細を表示)
▸豪製造業PMI(8/31発表):53.0(予想 52.9、前回 52.9)
▸日本製造業PMI:49.7(予想 49.9、前回 49.9)
▸中国財新製造業PMI:50.5(予想 49.7、前回 49.5)
仏・独・EU・英(詳細を表示)
▸仏製造業PMI:50.4(予想 49.9、前回 48.2)
▸独製造業PMI:49.8(予想 49.9、前回 49.1)
▸ユーロ圏製造業PMI:50.7(予想 50.5、前回 49.8)
▸英製造業PMI:47.0(予想 47.3、前回 48.0)
■ 米国市場はLabor Day(労働者の日)で休場
2日(火)|日足 :下ヒゲ陰線
■ 氷見野副総裁の発言を受け、市場は円売りで反応
金融経済懇談会での挨拶(クリックで詳細を表示)
▸「リスクや不確実性がなくなることはない」 「メインシナリオ実現していけば、引き続き利上げ」 「実質金利はインフレ率上振れで依然極めて低い水準」
▸内容全体は必ずしもハト派ではないが、市場は10月利上げ示唆を期待していたとみられる
▸挨拶の全文はこちら → 日銀のホームページ
■ 石破首相「進退はしかるべき時にきちんと決断」
自民党の両院議員総裁での発言(クリックで詳細を表示)
▸参院選での責任論について、「大敗は総裁たる私の責任」と認めた一方、「経済の在り方に道筋をつけなければならない」などとして、早期の辞任の思惑をけん制した
▸「地位にしがみつくつもりない」としつつも、「党として道筋を示す責任がある」として当面の続投を示唆
■ 自民、森山幹事長ら党四役が「進退を総裁にお預けする」
▸ 一部で「辞任」と報道されたが、現時点では「進退伺い」に留まる
▸ 判断は石破総裁に委ねられる
■ 英国の財政悪化懸念で、英国債売り → 世界的な債券売りに波及
▸ 秋に発表される予算案をめぐり、財政悪化懸念(詳しくは → ブルームバーグの記事)
▸ ポンド売り・ドル買いが強まった
■ ISM製造業は6ヵ月連続で50を下回る縮小圏に ― 関税不安で生産落ち込み
8月ISM製造業景気指数(詳細を表示)
▸総合指数:48.7(予想 49.0、前回 48.0)
3日(水)|日足:上ヒゲ陰線
■ 植田日銀総裁が石破首相と会談 ― 物価動向について意見交換
植田氏は「為替の話も出た」などとコメント(詳細を表示)
▸「石破首相と経済のありとあらゆる側面について話した」「経済物価情勢、市場の動向など意見交換」と説明
▸為替動向については「政府と連携しつつ市場をモニターしたい」
▸利上げについては「見通し実現していくとすれば利上げしていくスタンスに変わりない」
▸ 利上げについて首相の意向を確認したのではとの思惑から、一時円買いに傾いた
■ ロンドン市場オープンとともに、ドル買いが強まりドル円は一時149円
▸ オプションやストップを引っ掛ける仕掛け的なドル買いとみられる
▸ ドル円は148.50付近 → 149.13へ急騰後、全戻し
■ JOLTS求人件数が予想から下振れ、21年4月以来初めて失業者数を下回った
7月JOLTS求人件数(詳細を表示)
▸ 求人件数:718.1万人(予想 737.0万人、前回 743.7万人 → 735.7万人に下方修正)
4日(木)|日足:陽線
■ ADP雇用と失業保険申請件数が、ともに労働市場の軟化を示す
8月ADP雇用者数 + 新規失業保険申請件数(クリックで詳細を表示)
▸ADP雇用者数:5.4万人(予想 7.5万人、前回 10.4万人 → 10.6万人に上方修正)
▸8/24~8/30 新規失業保険申請件数:23.7万件(予想 23.0万件、前回22.9万件)
▸8/17~8/23 継続受給者数:194.0万件(予想 195.9万件、前回 195.4万件 → 194.4万件に下方修正)
■ ISM非製造業予想を上回り、ドル買いに
8月ISM非製造業景気指数(詳細を表示)
▸指数:52.0(予想 50.5、前回 50.1)
■ トランプ大統領、日米関税合意文書に署名
5日(金)|日足:下ヒゲ陰線
■ 日本の実質賃金、7ヵ月ぶりにプラス
7月毎月勤労統計(詳細を表示)
▸ 現金給与総額:+4.1%(予想+ 3.0%、前回 +2.5% → +3.1%に上方修正)
▸実質賃金:+0.5%(予想 -0.6%、前回 -1.3% → -0.8%に上方修正)
■ 日米関税合意の大統領令署名を好感し、日経平均株価は4万3000円台を回復
■ 米雇用統計が予想を下回り、ドル売り・株買いに
8月雇用統計(詳細を表示)
▸非農業部門雇用者数:2.2万人(予想 7.5万人、前回 7.3万人 → 7.9万人に上方修正)
▸失業率:4.3%(予想 4.3%、前回 4.2%)
▸平均時給(前月比):0.3%(予想 0.2%、前回 0.3%)
▸平均時給(前年比):3.7%(予想 3.7%、前回 3.9%)
▸民間雇用者数:3.8万人(予想 7.5万人、前回 8.3万人 → 7.7万人に下方修正)
▸製造業雇用者数:-1.2万人(予想 -0.5万人、前回 -1.1万人 → -0.2万人に上方修正)
▸週平均労働時間:34.2(予想 34.3、前回 34.3 → 34.2に下方修正)
▸労働参加率:62.3%(予想 62.2%、前回 62.2%)
CMEのFedWatchツールによれば、今週、利下げ織り込みは前進しました。
以下の画像は上から順に、2週間前、1週間前、そして今週末(画像3枚目)のFedWatchです。
8月1日発表の雇用統計が「予想下振れ + 過去分も大幅下方修正」というショッキングな内容だったため、早期利下げ期待が高まって一気に年内3回の利下げを織り込みました。その後は、インフレ指標やFRB要人の利下げに慎重な発言を受け、利下げ織り込みは若干後退。しかし、ジャクソンホール会議でのパウエル議長のハト発言や雇用統計の弱い結果を受け、再び利下げ観測が前進しています。

この表は、「いつのFOMCで」「どの政策金利水準が」「どれくらいの確率で織り込まれているか」が分かるツール。
縦軸=会合のタイミング、横軸=金利水準を示します。



8日(月)
08:50|日|実質GDP
9日(火)
23:00|米|雇用統計 年次改定(速報値)
10日(水)
21:30|米|PPI(生産者物価指数)
11日(木)
21:15|欧|ECB政策金利発表
21:30|米|CPI(消費者物価指数)
12日(金)
23:00|米|ミシガン大消費者信頼感指数