日米関税合意の大統領令署名や日本の指標結果を受け、東京時間はやや円買い優勢。ただし、注目指標を控えて午後からは落ち着いた値動きに。米雇用統計は、発表30分前になって「データ取得ツールがダウンしている」との技術トラブルが報告され、市場は一時混乱してドル売りに。最終的には時間通りに公表され、弱い結果を受けてドル売りが加速。ドル円は146.80付近まで下落するも、レンジ抜けに失敗すると147円半ばまで反発した。

時間帯ごとの相場材料

　東京時間　TOKYO Session

■ トランプ大統領「米国に来ない半導体企業には、近いうちに大きな関税」

「1年後の雇用統計は素晴らしい結果になるだろう」

■ 日本の実質賃金、7ヵ月ぶりにプラス

7月毎月勤労統計（クリックで詳細を表示）

▸ 現金給与総額：+4.1%（予想+ 3.0%、前回 +2.5% → +3.1%に上方修正）
▸実質賃金：+0.5%（予想 -0.6%、前回 -1.3% → -0.8%に上方修正）

■ 為替は円買い優勢

▸ 日米関税合意の大統領令署名や実質賃金の上振れを好感
▸ドル円は148円半ば→148.10付近へ

■ 日経平均株価は4万3000円台を回復

　ニューヨーク時間　NEW YORK Session

■ 米雇用統計が予想を下回り、ドル売り・株買いに

8月雇用統計（詳細を表示）

▸非農業部門雇用者数：2.2万人（予想 7.5万人、前回 7.3万人 → 7.9万人に上方修正）
▸失業率：4.3%（予想 4.3%、前回 4.2%）
▸平均時給（前月比）：0.3%（予想 0.2%、前回 0.3%）
▸平均時給（前年比）：3.7%（予想 3.7%、前回 3.9%）
▸民間雇用者数：3.8万人（予想 7.5万人、前回 8.3万人 → 7.7万人に下方修正）
▸製造業雇用者数：-1.2万人（予想 -0.5万人、前回 -1.1万人 → -0.2万人に上方修正）
▸週平均労働時間：34.2（予想 34.3、前回 34.3 → 34.2に下方修正）
▸労働参加率：62.3%（予想 62.2%、前回 62.2％）

▸ ドル円は147.90 → 146.80へ下落
▸ NYクローズにかけては買い戻されて、147円台半ばで引け